2009年12月23日水曜日

Sheamus について書いてみる也(2)

 ……休日はかえって忙しかったりしますね、年末は特に家の用事に使われて……orz。と言うわけで、今日は短め。
 しかし、まず、ホーンスワグルについて書きたいので、そちらを手短に先に書きまする。

 自分はホーンスワグル、好きですね。「大好き」ってほどじゃないですが。
可愛い顔をしている、身体能力もある、演技力も結構ある……トータルパッケージじゃないですかw 
特に、細かいところまできっちりやる、職人っぽいところが好きです。演技が細かいんですよね。マクマホン家の家族写真のスキットの時に、お子ちゃまが見てはいけないものに対して、両目を手で覆ってみせていたり、今週の現地RAWのスキットで、「DXに入るには身長制限があるのに、こいつはこの程度の身長もない」とHHHが胸のあたりにかざして見せた手に向かって、一生懸命ジャンプしてみせたり。そういう細かいところをしっかり演じられるところが、自分の好みにあっています。
 HHHのインタビューで、ホーンスワグルのことが話題になったことがあったんですが、なんでも米国では、今は"dwarf"も"midget"も好ましい用語ではなくて、"little people (小さい人)"と呼ばれることを「小さい人」たちは好んでいるのだそうです。(また、dwarfの方がmidgetより身長が高めなので、ホーンスワグルは本来はdwarfの分類に入るのかもしれないそうです。)
しかし、ホーンスワグルは「俺は"midget"だ。俺のことは"midget"と呼んでくれ」と、HHHに言ったんですって。それを聞きまして、「漢(オトコ)らしい若者だなぁ」と自分は感じいってしまいました。
 欧米のプヲタの大部分はホーンスワグルを嫌悪しているんですが、非常に小柄とは言え、レスリングも出来、顔も良くて、会場人気があり、商品の売れ行きも好調なタレントがプッシュされることの何が彼らにとって不満なのか、自分にはいまいち理解できませんw 「小さくて、レスリングが出来るレスラー」を彼らは大好きな筈なんですけどねw

 で、Sheamusのことの続き。

何故、Kofiではなく Sheamus が王座に挑戦したのか?



 まず第一にプロレスは年功序列じゃないので。若くて勢いのある者にほいほいプッシュを与えるべき、というのが第一の前提。その上で、何故、KofiではなくSheamusだったのかと言えば、Kofiがオートンと抗争中で、その抗争がうまくいっていたからだというのは誰の目にも明らか。そして、シナが王者である限り、オートンとの抗争中にKofiに王座挑戦が巡って来ない状態だったことが大きく影響したのだと思う。
 振り返ってみれば、「オートンが勝ったらシナはRAW追放、シナが勝ったらオートンはシナのベルトに二度と挑戦できない」という条件での試合にオートンが負けた時に、Sheamus のスピード出世・初戴冠の道が開けたと言えるかも。
 とにかくシナが誰かに負けて、ベルトを手放さない限り、オートン(&抗争相手のKofi)はベルトに絡めないという困った状況になってたんだよね。シナがSheamusに負けた翌日のRAWで「シナが負けて王者ではなくなったので、オートンはベルトに挑戦できる」という旨のことがアナウンサー陣から早速説明されていたあたりから、ロイヤルランブル→レッスルマニアまでの展開を考慮に入れて、オートンがベルトに絡む選択肢を早く復活させたかったんじゃないかという気がする。
 さらにもう一度振り返ってみると、TLCの時点でのシナの対戦相手、それも、シナに勝てる対戦相手というのは、実は意外と選択肢がなかった。DXはジェリショー相手にタッグ路線(…そして、今後は若いHart組との抗争が始まるのかもしれない。ブレットも短期的にWWEに復帰するし…)、Kofiはオートンとの抗争がうまくいっているし、オートンはシナのベルトには挑戦できない。レガシーの場合、シナに負けるのならともかく、シナに勝つ場合はその後のベビーフェイスターンとオートンとの抗争が出来る状態でやった方が良いに決まってる……が、オートンはKofiと抗争中なので、不都合。MVP? ……うーん、MVPはわりと長くやっているのに、観客の反応が薄いんだよね……
 そんな感じで、シナの適当な相手として残るのは、SheamusとSwaggerぐらいの状態で、Sheamusの方がピックアップされたということ。(何故、Swaggerではなかったのか、ということについての自分の考えは、また後日書きます。)

 オートンが来年のWMでベルトのかかった試合に出るためには、ロイヤルランブルで勝つか、シナがそれまでに負けてオートンがベルトに絡める状態になっていないといけない。しかし、オートンが2年連続RR優勝というのもね……となれば、シナをどこかで負かさなきゃいけない。で、WWE、て言うかビンス・マクマホンは早めにシナを負かせることを選んだということだろうと思う。だから、損得で言えば、Sheamusが王者になって一番得したのは、オートン、次いで Kofi Kingston だと言えるだろう。

【この項のポイント】
・ 自分はHHHのからむ試合の勝敗はかなりの確度で予想できるんだけれど、それは、HHH絡みのストーリィラインをずっと見ているからなんだよね。あるPPVのひとつの試合だけ見ると不可思議に思えるような試合結果も、その試合に至る流れ、その試合以後の展開を考慮に入れれば、勝敗の裏の事情が見えてくることがある。一本の木だけを見るな、森全体を見ろ。

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