2010年1月14日木曜日

Ted と Randy の噂二件

 SheamusにかこつけてHHHの話をする件の続きを書きたいんですが(まだ書くことがあるようですw)、それより先に最新の噂二件を話題にしたいと思いまする。

 ひとつめ。Ted DiBiase が People Magazine でインタビューされ、「本当は役者になりたい。プロレスはそのための手段」と語ったという「噂」。Meltzer の The Wrestling Observer が報じたとされています。
 
 ……でっちあげですよ、これw

OK... So HUGE rumor about me doing an interview with PEOPLE magazine!! There's a false interview on the net proclaiming absurd statements!
(People Magazine が俺にインタビューしたという噂がもりあがっておりますが!!
ネットに嘘のインタビュー記事が載っていて、俺が馬鹿げたことを言ったことになってます!)

For the record, I would be honored to do an actual interview with PEOPLE, but they nor I have any connections with whatever interview on net.
(一応言っておくけど、実際に People でインタビューされたら光栄ですよ。
でも、ネットにあがったインタビューには、俺もPEOPLEも無関係です。)

... And my dad never wanted me to wrestle!! Took a lot of convincing on my part! Sorry! Just wanted to clear that up!
(それから、俺の親父は俺がプロレスするのに反対でしたから!! 説得を重ねて、ようやく許してもらったんだよ。
その点ははっきりさせておきたかった。)


Kind of funny, whoever wrote it said I wanted to be a chef growing up and my dad is the one who wanted me to wrestle. Chef??
(あれを書いたのが誰だか知らないけど、俺は子供の頃シェフになりたがっていて、親父が俺にプロレスを継ぐのを望んだんだってさ。
シェフってwww ねーよwww)


以上、TDiBiaseMarine2 が Twitterに書いた原文とテキトー訳でした。
阿呆な噂をでっちあげられても、反論できるようになったのは良いことかもしれませんね。

 このでっちあげインタビュー。点数をつけると40点ぐらいの内容です。落第ですね。
自分はTed DiBiaseについてはあまり知らないのですが、自分がROMで潜んでいる掲示板に「WWE二軍オタ」と呼べるような若手が育ってくるのを見つめ続けるのが好きな人がおりまして、その人が、俺が見つめてきたTedはこんなことは言わない、と断言していましたので、このインタビューを書いた者はTedの人物像をつかみ損ねているのだろうと思います。Tedのことをあまり知らない自分ですら、「これは変だな」と思うような箇所が幾つかありましたので、でっちあげにしても駄目な記事ということで良いかと。

 ふたつめ。オートンがファンの顔にガムを吐いたという噂。
ソースはここ。1月12日(火)に、 Boston の Kowloon Restaurantというレストランの駐車場付近で、一緒に写真をとりたいからポーズして」という15歳の少年の顔にガムを吐き出し、罵声を浴びせた、親が抗議したら、「俺を訴えろよ」と言った、という話。
 ランディのことですから、本当の話だったとしても驚きはしませんがw、この話はちょっと微妙です。
 
 まず第一に、火曜日はRAW組はお休みです。オートンは既に自宅に帰っている筈です。オートンが、月曜日にRAWのTV放送が行なわれたミネアポリスからわざわざ火曜日にボストンに行って、夜中にレストラン付近にいるという理由が見えませんw
RAW組は、金曜日にボストンでハウスショーをやったということですから、日時については誤報だったということにしてあげましょう。
 で、金曜日のボストンでのRAWのハウスショーですが、実は、興行後のこのレストラン付近でのレスラー達との遭遇について、ファンによるレポートがあがっておりました。

After the house show was over, I went to Kowloons in Saugus where most the wrestlers go to eat. Here's some of the wrestlers that I saw there:

Mark Henry
Carlito
Sheamus
Swagger
Miz
Orton
Jillian Hall
Masters
Alicia Fox
Gail Kim
Eve Torres
Primo
Santino
Ricky The Steamboat

That's everyone that I happened to see walk in and eat. I ended up getting autographs from Sheamus, Carlito & Primo. Sheamus is a really nice down to earth guy and from what I saw signed the most autographs and took pics with everyone. A close second to him was Swagger, Primo & Masters. All of the wrestlers were signing and taking pics but Orton.

Orton did not sign autographs or take any pictures with anyone at all. Orton went outside Kowloons heading to the rental car and everyone was trying to get him to sign shit and he wasn't. He had a group of people following him swearing at him and what not...It was pretty hilarious. One kid said he was going to sue orton for not signing something and Orton laughed and said "go ahead sue me." Orton got in the rental car with Santino and then left.

(... Sheamus、Carlito、Primoからサインをもらえた。Sheamusは本当に気さくな良い人で、僕が見ていた限りでは最も多くサインをし、皆と写真を撮っていた。彼の次にサインや写真に応じてくれていたのは、Swagger、Primo、Masters といったところ。レスラーたちは皆、サインをしたり、写真に入ってくれたりしていた。オートン以外は。
オートンは、サインも写真も、誰の頼みにも全く応じなかった。オートンがレストランの外に出て、レンタカーに向かうと、皆がオートンのサインを欲しがっていたが、オートンは応じなかった。オートンの後に一団の人々が続いて、オートンに罵声を浴びせていた。面白かったw
あるガキが「サインしてくれないなら、訴えてやる」と言ったら、オートンは笑って、「いいとも、訴えろよ」と言った。オートンはサンティーノとレンタカーに乗り込み、去っていった。)

以上、原文と一部テキトー訳。

 サインをしない、「訴えろよ」という言動が、件の記事の内容とよく似ています。
件の記事が、このレポートをもとにしたでっちあげなのか、本当にこの可哀想なお子様が警察に訴え出たのを報じたのかはわかりません。が、ガムを吐いたとかいうのは嘘だと思って良いと思いますよ。そういうことがあって騒ぎになったのなら、もとのレポートの方にその件が書かれていた筈だと思います。ファンもその場に沢山いたでしょうし、そういうことがあったのなら、その直後からレポートがもっと出ていた筈だと思いますよ。ネットの時代ですから。

 それにしても、ファンのレポートでは、マスターズは「ファン応対の良い人」としてほぼ必ず名前があがってきます。シェーマスも評判が良さげで、大変結構なことです。

2010年1月12日火曜日

Bretが復帰したので、"The Original Screwjob"を投稿してみた。

【ニコニコ動画】【WWF】 The Original Screwjob in New York, 1985【歴史資料】 を投稿してみました。
youtube 拾いものです。

Full Version: http://www.youtube.com/watch?v=KRWWhzk3Uxs
Wendi の Shoot Interview: http://www.youtube.com/watch?v=--vkhYnE8Ls

 町山智浩氏が著書「USAスポーツ狂騒曲」の中で、この "The Original Screwjob"に触れているんですが、「シンディ・ローパーと共演するなどしてスター気取りになったウェンディが師匠であるムーラに礼を欠くようになり、多額のギャラやチャンピオンのままでの引退を要求するウェンディに怒っていたビンスの指示で、screwjobが行われた。60歳のムーラにガチを仕掛けられて、ボロボロにされたウェンディは業界から消えた」といった主旨の書き方をしています。
……でも、ボロボロにされてないよねw あと、WWFからは消えたけど、87年までは現役だったそうです。
町山氏の著書は面白いけれど、本・映画・ドラマ・事件の紹介については、嘘がかなり混じっているから、自分で確かめてみる必要がありますね。

 ウェンディとWWFの契約のトラブルというのは、ウェンディ側は「5年契約がまだ終わっていない」と主張し、WWF側は「契約が切れるから、新しい契約書にサインしろ」と主張していたらしいですね。ブレットが1997年に置かれていた状況とはだいぶ違います。
金銭トラブルもあったようです。ウェンディ自身のインタビューによれば、「シンディ・ローパー絡みのストーリィで、TV出演が続き、夜も昼も必死で働いていたのに、一切報酬が支払われなかった」とか。(もともとの契約外の仕事だったようですが。)
 ともかく、ウェンディからベルトを取り上げて、WWFから追い出そうというプランをビンスが練り、ファビラス・ムーラ(当時60歳ぐらい)が協力したわけです。ブレットがビンスにはめられる12年前になります。

 Montreal Screwjob については、自分は「ブレットのわがまま」が一番の原因だと思っています。「ブレットの油断」「ブレットの甘え」とかも原因でしょうね。
ウェンディがはめられた1985年当時、既にブレットはWWF入りしています。ウェンディがはめられたのは現場に近いところで見聞きしていた筈なんですね。ビジネスのためになら、ビンスが何でもすることはわかっていた筈……なのに、油断してしまったのは、「疑似親子関係」みたいな親密な時代があったせいでしょうか、わかりません。

2010年1月7日木曜日

Jeff Hardy が起訴されたわけですが…

 昨年9月に逮捕され、保釈になっていた元WWEのJeff Hardy が、ついに起訴されました。以下の容疑について、起訴陪審(Grand Jury: 起訴・不起訴を決定するところ)で証拠が充分にあると判断されたためです。


  • felony possession of cocaine (重罪: コカイン所持)
  • felony drug trafficking of opium (重罪: 阿片密売買)
  • two counts of felony possession with intent to redistribute a Schedule III drug (重罪二件: "Schedule 3"(*) の薬を再配布の意図で所有)
  • maintaining a dwelling for drug use and/or distribution and misdemeanor possession of drug paraphernalia** (麻薬使用・配布のための家を所有、及び、軽犯罪: 麻薬用の装置を所有)


(* "Schedule 3" の薬については、こことか参照。ステロイドや、 RVD愛用で、ベノワ夫妻の遺体からも検出された、あの娯楽用に使える鎮痛剤Vicodin なども、このカテゴリーには含まれています。)
(** 覚醒剤製造用設備とかでしょうか、コカイン吸引のための道具とかでしょうか、わかりません! >< )

これ全部有罪になると最悪の場合、十四年の懲役になるそうですけど。まぁ、そこまではいかないと思われ……

 問題は起訴陪審が行なわれた日時です。
当初、起訴陪審は火曜日(JeffがTNAのImpact!特番に出演した翌日)に行なわれたと報じられていました。
この場合、「TNAのオフィスは相変わらずお馬鹿さんだな」というだけのことだったのです。
今までも、起訴された者や有罪になった者を雇用し続けていたり、外国人レスラーのビザを取得させないまま雇用し続けて、問題になりそうとなるや否や解雇したり……といった、本当の会社だったらやらないようなことをしてきたTNAですから、「まぁ、もともとそういう集団だから」で済んでいたところだったのですが……
 しかし、起訴陪審は、どうやら月曜日に行なわれていたようです。Impact!でのJeffの出演やそれに先立つ契約の前に、です。(ソース: Baltimore Sun)


Jeff:「起訴されたけど、きっと無罪になるさ。契約してやってもいいよ。1年たって、Wellness Policy 違反3ストライクの雇用禁止期間が終わったら、WWEに戻るけど」
TNA: 「Welcome to TNA!」

…というシナリオだったのなら、「Jeffもお馬鹿だけど、TNAは本当に馬鹿だなぁ」という以外の感想は持てませんが、


Jeff: 「(起訴されたことは黙っていよう)。契約してやってもいいよ」
TNA: 「Welcome to TNA!」

…というシナリオだったのなら、「TNAもお馬鹿だけれど、Jeffサイテー」としか言いようがありませんわな。

 もうね、いっそのこと、本当にね、有罪になればいいんだよ。厳粛な監視下で強制的にリハビリさせられた方がいいんだよ、きっと。刑期を終えた後、あっさりと元にもどっちゃうかもしれないけどさ。