2009年10月28日水曜日

Lost in Translation WWE-J sports style

 先週金曜に日本で初回放送されたRAW (ビッグショーのRAWチーム入りをかけて、ジェリコ vs ビッグショーの試合があった回)。どう翻訳するかな?と注目していた部分がありました。ジェリショーに向かって、HHHが「ジェリコの方がボスなんだね」云々というあたり。

HHH: ... he [Jericho] says "Jump!" you say "How high?" He is the boss. I get it. On the Jeri-Show food chain, Jericho is, let's say, he is on top.
You know, since he is the one pitching out all the ideas, that would make him a pitcher, which, I guess, by the process of elimination, makes you a catcher.
(HHH: ジェリコが「ジャンプしろ」と言えば、あんたは「どのぐらい高くジャンプするの?」と答えるんだろ。
つまりジェリコがボスなんだ。わかったよ。ジェリショーの食物連鎖では、要するに、ジェリコの方が「上」なんだな。ジェリコはアイディアを投じる方だから、つまり投げ手で、そうなるとあんたは「受け手」ってことだ。)

……太字にした語句には、同性愛的な暗喩があります。"top"と"bottom"はわかるよねw
catcherについては、このゲイ・スラングをプリントしたTシャツを売ってるページなどが参考になりますか。"catcher = ... the one who prefers to be the recipient, or to 'catch'"と、定義されていたりします。
要するに「ネコ」とか「受け」とかそういうこと。
HHHのセリフは、あからさまなダブルミーニングで挑発だったわけですが、こういうのって訳しづらいんですよね。しかも字幕だと、語数が限られるし。それで、Jスポの字幕作者はどうするのかな? と思っていたわけです。

 ……完全スルーしてましたね、Jスポ字幕作者w  肩すかしでした。
ニュアンスを理解していなかった筈はないと思うんですが。まぁ、Jスポの字幕では性的なニュアンスが濃い部分やゲイ云々という話題はほとんどスルーされていますから、そういう方針なのかもしれません。
だけど、この「おまえが「ネコ」なんだろ」というHHHの挑発を字幕から消してしまうと、ビッグショーさんがあわててHHHの言葉を否定した理由が見えなくなっちゃうわけですが、でも、仕方がないことだろうとは思います。意味不明というほど繋がりが悪かったわけでもないですしね。
 しかし、大塩さんが「受け」か……脚本書いたの誰だ?w

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